一番近くに君が居る


それでよくこの学校に入れたなぁと、もはや七不思議の域である。入学して佐久間 翔が同じ高校だという事実を受け入れられなかった生徒もそこそこ居るだろう。


「でも頭良いイメージはねぇんだよなー…」

「そうなの?」

「でもマジでやってねぇから…やっぱ頭良いんだろうな」


「へぇー!すごいね翔君!」なんてニコニコして言うココを見て、あぁ、また佐久間の株が上がっていく…なんて、またも自分の発言に後悔した。


「ん?直哉もはい、これ」


そう言ってココに渡されたのはチョコチップクッキー。


「チョコもクッキーも食べれちゃうなんて幸せだよね!元気でるよ?」


なんて、どうやら励まそうとしてくれているらしい。クッキーをかじって直哉は少し反省した。