一番近くに君が居る


「なんか、翔君に話すと答えが見つかるの。不思議だよね、きっと翔君がちゃんと聞いてくれてるからだよね。約束もちゃんと守ってくれるし」


その約束を守ってくれるという言葉が直哉の胸に刺さった。自分自身気にしていた節はある。部活が始まってからの自分はというと、傍に居ると約束したのにすっかり守れていない。それはまるで最近の自分へ向けられた言葉のように感じたのだ。

ここへ来る前にもしかしたらと身構えてはいた。もしかしたらココの心はここには無くて、他の誰かがココの一番になっているのではないかと。しかし、心のどこかでそんなはずは無いだろうと思っている自分が居たのは事実だ。…なぜそんな事が思えたのだろう。事実、今こうして現実に打ちひしがれている。

誰が悪いわけでもない。ただ、自分の行いが招いた現実だ。


「…そうか、ココは佐久間の事が好きなのか」


どうしようもない、どうする事も出来ない今ある現実を受け入れようと呟いた言葉に、ココは「うん!」と嬉しそうに頷く。


「あとね、咲ちゃんと友美ちゃんも好き!いつも分からない事を教えてくれるの!ご飯も一緒に食べてるんだよ!」