『…何があった?』 あたしの『嘘』を見破ったらしい想は尚も優しい声であたしに聞く。 「何もないって。あっ!!でも、想の家に住む話はやっぱなしで。よくよく考えるとかなり迷惑な話だなぁって思ったから。」 できるだけ元気な声で言った。 本当は今すぐにでも想ん家に逃げ出したい。 だけどそれは許されないから。 あたしは『罪』を償わないといけないの…――