プラチナ色のやわらかいくせ毛が、こぼれる。
現れた異常な美しさのその顔が、ゆっくりと笑う。
「はじめまして、ドープ・ドルーシュ元帥。
この力、ご存知ですね?」
ついにドープが腰を抜かし、床に尻餅をつく。
「お、お前まさか……っ!
ルミナ族なのか…?!」
それを馬鹿にするように青年は笑い、ドープの顔を覗き込むようにしゃがむ。
「はは、何を慌てているんです?
ルミナ族に怨まれるようなことを、あなたはしているんですか?」
それにドープが今にも泣き叫びそうに顔を歪める。
「カリア・サン。ファギヌ・サン。
彼らの名前も、知っていると?」
それにそれまで呆然としていたダグラスがやっと反応する。
「彼らをあの日、戦場へ向かわせたのは、あなたですね?」
青年の言葉に、ドープはもう恐れるように口をぱくぱくと動かすだけだった。
青年は威圧感のある声で続ける。
「あなたは、彼らを恨んでいたのでしょう?
あのころあなたはすでに軍の王都支部の大佐になっていた。
まだあのころはあなたは20代。
その若さで大佐まで登りつめるには、並々ならぬ努力があったはず。
しかしある日現れたルミナ族の2人は別格の強さを持っていた。
魔術ならまだしも、彼らは体術でもあなたよりも強かった。
それが、許せなかった?」
するとドープは青年をひどく嫌悪したような顔で睨む。
「……奴らは汚い血だ…っ。
我々キニエラ族に負けた死にぞこないの一族なんだ!
そいつらが……あんな力を持っていながら無抵抗で連行されて来たんだぞ?
馬鹿にするのもたいがいに………」
「だから彼らを、妊娠して身が重かったカリアを、あなたは戦場へ向かわせたんですか?」
ドープの言葉を遮って青年が言う。
「なっ…………。」
ダグラスが思わず声をあげる。
妊娠していたカリアを………?
そんなの、あまりに……



