大好きだょ(短編)

親の言いなりなんか嫌だ。
あたしはいつも逆らえなかったから。
ああしろ、こうしろ。
そう言われたらなんでも
従ってきた。
でも、もう嫌だ。

どうせなら迷惑をかけてやる。


「ねぇ?竹花君」

「なに?」

「髪染めてくれない?」

「はあ!?優等生の立花が!?」

そんなに意外かな?

「綺麗な黒髪じゃんか」

二つに結っている髪を触られた。