「私、別れない・・



ずっと翼と一緒にいたいよ」






やっと出た声・・は



震えて、



言葉にならなかった。






それでも、翼は私を抱きしめて、



涙にキスをする。





「・・愛してるよ―。


美緒。


許されるのなら、


これからの残された俺の人生、


お前のために生きてくから。」






すごく嬉しいのに―



なのに―、



それ以上に悲しみが大きいんだ・・








二人を包む静かな闇が光へと



変わり始めて



朝の訪れを知った私―



(あぁ、一日が過ぎてしまった・・)


って・・



今まで感じたことのない、焦り



が心を支配した。