また、涙があふれだす。



私は強くて優しい翼に、完全に引き込まれてた。





「私も翼が好き。



翼が居たら、死のうなんて絶対しないから。」





翼が私を優しく抱き寄せる感覚に



気を失しなっちゃうよ・・




「じゃあ、もう、離さないから。」





翼の長い指が私の頬を包んで、



グイって顔を持ち上げた、




涙でぬれた唇に、



翼からの、やわらかい感触―・・





私、翼とキスしてる・・!?



―――


―――


―――




キスしてるんだ。。。





時間を止めて・・




このまま、永遠に・・






永遠に。










誰も居ない、静かな病室で





ゆっくり動く青い大空だけが





二人を見つめてた。