ブルースカイ

おばあちゃんの



おっきな病室をウロウロしてた翼が急に立ち止まって



後ろの私に振り向く。






翼の背中に向かって、投げかけてた言葉、




聞こえた―?




そんな訳ないよね。。






でも私の顔を覗き込む表情に




それまでのくしゃくしゃ笑顔は消えていた。





「そろそろ、帰ろっか。美緒?」




「そうだね。」





おばあちゃんの病室を出て、





翼は私に手を差し出す。





えっ・・・・・?





翼の手―




長い指―




ゴツゴツした太い関節―





男の人だぁ。。。





いいのかな・・・






翼の指にそっと触れた



少しひんやりした指先が私の手をにぎりしめる。



私たちは手をつないで誰も居ない廊下を歩いた。



かなりのドキドキ感・・・



きっと顔まで赤くなってるよ。。




「どうかしたか?美緒、」


「な、、なんでもない!」



赤くなった顔を見られないようにずっと


下向いてた私。。


ぜったい変だよね・・