夢を見た。




昔、パパと一緒に、パパの田舎に行った時の記憶。



パパに手を引かれて、近くの小川に行ったんだ。



私は黄色い蝶を見つけて、夢中で追いかけた。



「美緒~あんまり遠くに行っちゃダメだよ~」



遠くでパパの声を聞きながら。



ちょうちょ、つかまえ・た・・・



その瞬間、石につまずいて、空が逆さになった。



私は目に鋭い痛みをうけて泣き叫ぶ。



「美緒!美緒!大丈夫?


パパ大変だよ、女の子なのに、お顔にこんな怪我してる」



心配そうな小さい顔がのぞきこんでいる。



ぼんやりした輪郭、男の子。。。



でも私に兄弟はいない・・



誰?








―ウンッ?―




カシャ、カシャ



― 何この音?写真? ―



カシャ、カシャ





ゆっくり 目を開けると、




「おはよう。」