『お邪魔しましたー!』


『サチちゃん、またいつでも遊びに来てね♪』


『は~い!おばさん、一晩お世話になりました♪』


あのまま盛り上がった優子と早智のテンションはおさまらず、結局早智は一晩優子のマンションに泊まっていった。


『お母さん、入り口までサチ送ってくるね!』


優子と早智は他愛もない話をしながらマンションのエントランスに向かう。
時刻は13時過ぎ。
2人がマンションを出ると外は春のポカポカ陽気に包まれていた。


『じゃあサチ、気をつけてね!』


『うん!見送りありがと♪また連絡するね~』


早智が見えなくなっても、優子はぼーっとその場に立ち尽くしていた。
暖かい空気がとても心地良い。


(お散歩でも行こうかな~)


優子が歩き出そうとしたその時、引っ越しトラックが一台マンションの前で停止した。