「瑠璃姉が、いつでも帰って来られる場所で在ろうってね。これなら俺にもできる」 「帰ってら来れる場所…」 その言葉を噛み締める。 何も考えていなかったなんて嘘じゃないか。 こんなにも皐月は… 「走り疲れた瑠璃姉が、安心して休める場所でいたいと思ったんだ。それが、俺にできる瑠璃姉への愛情表現」 大切な人のために、こういう勇気を出せる人がいるんだ。 ああ。 どうしてこうも皐月は、温かいのだろう。切ないのだろう。私の胸を締め付けるのだろう。