「お、ナツがそんなに笑うなんて珍しい」 「先生がおかしなこと言うからですよ。早く彼氏作ってさっきのセリフ言ってください」 「ナツ!お前まで言うかな」 顔を赤らめて慌てた石井ちゃん先生は、ちょっと可愛かった。 こういう可愛いさをもっと出していけばモテないことはなさそうなのに。 「彼氏の話はいいとして…夏休みの間、私の実家でバイトしない?」 「先生の実家で…?」 「そう。夏休みくらい空気のきれいな土地で過ごしたいじゃない?こんなヒートアイランドでバイト三昧よりはいいと思うんだけど」