ナツの夏




照りつける太陽が、時折吹き抜ける風が、漂う草や土のにおいが、みんな、みんな特別だった。




夏が…


私を待っていてくれる人がいる季節になった。




私はまたここで大切な人に迎えられ、きっと、この季節がもっともっと好きになる。


そんな予感がするんだ。




「皐月さん、ありがとう」




私は笑った。


太陽みたいに、笑った。