『若恋』玲央の初恋【完】


「………」

「エスカレートしていくのにジッと我慢してたから…、我慢できなくなって声を上げるようにしても…もうナメられてしまって」

「………」

「終わりのない…イジメみたいでした」

「………」




ポツリポツリと話始めるさくらに―――



なぜか、隣にいるさくらを慰めたい気がした。

その細い肩や細い手首に、どれだけ辛い思いを抱えたのかと、複雑な思いがした。



「終わりのないイジメみたいな、もんか」

「はい」

「だったらそのイジメも昨日で終わりだろ」

な?



さくらにはその言葉が一番安心できるんじゃないかと思えた。



ふと、さくらが顔をあげて俺を見た。


「玲央さんがいてくれるなら安心です」

さくらの口元が柔らかく上がる。



「玲央さんに会えてよかったです」




嬉しそうにそう言った。