『若恋』玲央の初恋【完】



「わたしといると、危ないから…」

自分で自分を納得させるように呟く。



「でもさ、今日からは安心だからさ」

「レオいるからもう安心しなよ。昨日みたいなことはもう起こらないから」



「まあ、な」

近くのガン飛ばしする連中を力でねじ伏せる。

力のないヤツは俺の敵にもならない。



「ありがとうございます。でもホントに毎朝いいんですか?」

「あ?」

「わたしと一緒にいて」

「なんか不都合でもあんのか?」

「いえ、ないです」

「だったらいいじゃん」


改札を抜けて、ちょうど来た電車にみんなで乗り込んだ。

俺の隣にちょこんとさくらは立った。

動き出した電車の手すりに掴まり揺れを逃す。



「いつも…泣きたくなってました」


「?」

「電車に乗ると…必ず誰かがそばに来て体を触るんです…」