『若恋』玲央の初恋【完】

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駅で待ち合わせした時間前にはもうさくらが改札口で待っていて、俺たちが近づくとさくらはブンブンと大きく手を振った。


「玲央さん!おはようございます」



にっこり笑うさくらを周りにいた男達が目で追う。


ひそひそ。


さくらが俺たちの前に小走りに近寄ってくると、さくらを目で追っていた連中が「なんだよ、男いたんだ」と、吐き捨てるように言ったのがこれ見よがしに聞こえた。



「さくらちゃん、おはよ」

「おは、絡まれなかった?」

玉木と鍵谷は軽くあいさつして周りにいた連中を目で蹴散らす。



「さくらちゃん、なんもされてない?」



「はい。大丈夫です。玲央さんは、」


「あ?ああ、おはよ。…いつもこんなにガラ悪い連中に囲まれてんの?」