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「玲央さんは本当に優しいんです」
俺の上着を着てぶかぶかの袖を捲り後ろを歩く。
さくらの両横には玉木に鍵谷が陣どってて先に歩く俺の話をしている。
「去年の花火大会の日に、わたし下駄で他の人の足を踏んでしまって怒らせてしまったんです。で、絡まれてたところを玲央さんたちに助けてもらって」
「そうだったっけかな」
玉木が考えて笑う。
「はい。玲央さんはすごく格好よくて。でも女嫌いって有名って友達には『大神玲央はやめとけ』って言われました」
「………」
「今の玲央に告白っちゅうやつ?」
玉木がわざと俺に聞こえるようにさくらに聞いた。
「え?え?ええーっ?」
自分の言ってるのが告白に近いものだとまるで気づいてないのも天然ならではなんだろう。
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「玲央さんは本当に優しいんです」
俺の上着を着てぶかぶかの袖を捲り後ろを歩く。
さくらの両横には玉木に鍵谷が陣どってて先に歩く俺の話をしている。
「去年の花火大会の日に、わたし下駄で他の人の足を踏んでしまって怒らせてしまったんです。で、絡まれてたところを玲央さんたちに助けてもらって」
「そうだったっけかな」
玉木が考えて笑う。
「はい。玲央さんはすごく格好よくて。でも女嫌いって有名って友達には『大神玲央はやめとけ』って言われました」
「………」
「今の玲央に告白っちゅうやつ?」
玉木がわざと俺に聞こえるようにさくらに聞いた。
「え?え?ええーっ?」
自分の言ってるのが告白に近いものだとまるで気づいてないのも天然ならではなんだろう。



