「ましてや、綺麗な女の人だったのに勿体ねぇよ」

「…お前、何で知ってんだ?

あーそうかそうか。
腹黒が言ってた意味が分かった」

しまった!と手で口を抑えたが、もう遅かった。

「ちがっ!見なくたってわかんだよ!私なんかより綺麗な事は!変な解釈してんじゃねぇ!」

伊崎は口の端を歪ませてニヤニヤと松橋を見ている。

「嫉妬してくれたんだな」