何となく一人になりたくて二人には帰ると告げた。

家に帰っても、あいつの私物があるんだったな。

「捨ててやる」

煙草を吐き出すと紫煙が風に揺られて消えていく。

どうせ今日、帰ってこないだろう。あの女とよろしくする筈だ。

どれだけ何も思ってないと装ってもチクリチクリと心が痛む。

「バッカみてぇ」