ずっと訳もなく走っていると、向こうから女の子がよろよろと来るのがわかった。

(あの子大丈夫かよ…)

そう思いながら走っていると、女の子の顔が見えるようになっていた。

「ん?…あ!!唯歌!?」

そう、その女の子とは唯歌だったのだ。

一方唯歌も向こうからくる人が翼とわかった。

唯歌は安心したのか、その場にしゃがんでしまった。