その瞬間、
「んっ」
勇二がハンカチを唯歌に当てた。

唯歌はなに?、という目で勇二見た。

すると勇二は
「罠だよ、罠。」
と言い、ニヤリと笑った。

唯歌はそう言われて逃げようとしたが、めまいを感じ、あっ…と言って床に膝をついた。

「じゃあね。唯歌ちゃん。目覚ましたらまた会おう。」
勇二がそう言ったとたん、唯歌は眠りについた。