この二人は笑えないほどに犬猿状態。

間に挟まれるあたしは、泣きたいほどに緊張状態。


「あ、あたしは、みんなで一緒に食べたいなっ!」

「……日和が、言うなら仕方ないわ。感謝しなさい、和泉!」

「日和、」

「え、……っ…!」


ちょっと顔を上げた瞬間、どアップの礼生くんがチュッと頬に触れた。


「…あんたねぇ…っ…!」

「彼氏じゃなきゃ出来ないだろ」


脳が沸騰してるあたしじゃ、思考回路は壊れちゃって。


あぁ、もうっ!
……だれか、助けてぇーっ!



Fin.