「あたしは、礼生くんが嫌いな女の子と、同じだから…。 もう、礼生くんと話す資格なんてないから…」 はぁー、と礼生くんが息を吐くのが聞こえた。 「日和?」 「だめ!来ちゃだめっ!」 「行く」 「だめっ!」 「じゃあ、出てきて」 もう、なんで…。 こんな狭い、真っ暗な中で、礼生くんと二人きりなんて、耐えられるわけないじゃん。 そろそろと、外に出たら、礼生くんはしゃがんで、あたしを待っていた。 「……どうして、…来たの…」