「けど…、礼生くんがあたしのこと、どう思ってるのか分からなくて……、つらいよ…」 「……日和?」 ねぇ、礼生くん。 ごめんね、嘘ついてて。 ごめんね、好きになって。 「あたしも、他の女の子と一緒だよ…」 俯いたあたしの目には、膝の上で握りしめられた自分の手しか見えない。 礼生くんの目には、どうあたしが映っているんだろう。 きっと、面倒な女の子の仲間入りだ。