もう、終わりにした方がいいのかなと思う。 「……全然…、違わないよ…」 あたしはずっと嘘つきだった。 ずっと、礼生くんへの想いを隠して、それでも側にいられればいいって思ってた。 毎日のように、礼生くんへ告白しては敗れて、泣いている女の子をたくさん見てきた。 だから、あたしは怖くて。 怖くて、逃げて、周りの人たちにも、礼生くんにも、自分にも嘘をついて。