「そんな短いスカートはいて、声でもかけられたらどーすんの」 思った以上になぜかイライラして、声にもそれが表れている。 しまった、と思った。 思わず、口元を右手で押さえてしまう。 さすがの日和だって、こんな言い方をされたら泣いてしまうんじゃないか。 初めて自分の口の悪さに嫌気がした。 が、日和は俺の心配を裏腹に。 パッと顔を明るくして俺を見上げた。 「心配、してくれたの…?」 「…あ、いや…」 「ありがとう、礼生くん!」