「もっと食べてねっ」 「ん。」 そっか、礼生くんは甘いものが好きなんだね! なんて新しい発見に笑顔でいたら、あたしたちを黙って見ていたみっちゃんに、手を引っ張らた。 「ちょっとっ!」 「みっちゃん、どうしたの?」 かなり怖い顔。 というか、青ざめてるみたい? せっかくのすごい美人さんが、顔を歪めていた。 「和泉のやつ、なんか怒ってないっ!?」 礼生くんから少し離れると、みっちゃんはそう吠えた。