「お前とまた同じクラスかよ〜っ」
いきなり後ろから喋りかけられた。
びっくりして後ろを向いたら、小学校6年間同じクラスだった植松基樹がいた。
「あんたまた同じクラスー!?付きまとうのやめてくれる?」
私はお姉口調で言った。
「この学校3クラスしかねーから仕方ねえだろ!!そっちこそ付きまとうのやめてくれる?」
ヤツもお姉口調でいってきた。
基樹とは昔からの腐れ縁で、同じ植松っていう名字ってのもあって、絶対私の近くにいる。
基樹と言い争っていたのが周りにはおもしろかったらしく、入学式が始まる頃には友達が何人かできていた。人見知りな私は基樹に初めて感謝した。
ゆっこもゆっこで周りの子たちと打ち解けているようだった。
