「えーっと…あんたは精神科医が必要な状態で屋上からダイブしたんだよ
他のやつは隠してたみたいだけど、役職上言わないと仕事になんないんだよね
ああ…ショック受けるなよ?受けてもいいことねーからな?
ショック受けるの恐れて他は言ってなかったんだけどさぁ…
それじゃ治療にならないっていうか…
おわかり?あんたは自殺しようとしたの。で、失敗。
記憶失くしてても、深層心理とかに絶望が根付いてるかもしれないし、
思い出した時にまた自殺計られたら意味がないから
心のケアやれってことできたの」

「ウソ…」

思わずそう言っていた
自殺?
誰が? 私が?
…怖くなった
今動いているこの手も、何もかも今頃動いてなかったのかもしれないのだ