【短編】社長の秘書サマ





「迷惑か…あぁ、それはもう大変だったな」


「っ!?」




あぁ、もう…


どうしよう…っ。


消えてしまいたい…!




「も、申し訳ありません…」


「昨日は積極的だったぞ?俺が襲われそうになったからな」


「おそ…っ!?」




嘘っ……!


そんな……


じわじわと涙が目に浮かんでいく。


そんな私を見て、楽しそうな笑みを浮かべる。




「やめろと言ってるのに、なかなか離れようとしなかった」


「や、やめ…」


「あぁ。それに何度も俺の名前を呼んでいたな」


「やめてください…っ」


「それから極めつけは、俺の首に抱き着きながら……」


「〜〜〜ッ!」




ニヤニヤと笑いながら話し続ける男の口を、両手で塞いだ。