「怖いよぉ。お琴ねーちゃん!!助けてぇ!!」
「やめて下さい!!この子は、悪気があって言ったんじゃないんどす。どうかお引き下さい。」
でも、男の人は何も言わない
「なら…なら、うちをお斬りになってください。その代わり、この子を切らんといて下さい。」
「お琴ねーちゃん…。」
男の人は刀をしまい、うちの目を見て言う
「ならば、お前がこいつの身代わりになれ。」
「へ…?」
「俺は、新撰組の副長、【土方歳三(ひじかた としぞう)】だ。」
「え……。」
やっぱりこの人…
新撰組の人なんだ…!!!
「う…うちは、甲賀 琴と申します。そしてこの子が、うちの妹…お舟。」
……て!!
なんで自己紹介なんかしてんの!!??
さっき斬られそうになったというのに…!!
「えっと…あの、み、身代わり…とは?」
恐る恐る聞いてみる
