「新…選組……!!」
そして逃げようとしたその時、後ろから声がする
「ここに何か用か。」
「ひゃっ…ひゃあっ!!」
いきなり耳元で声がするもんで、うちは声が裏返った
すこし顔を赤く染めてから、振り返る
「あ…あの…!!えっと…その。」
「あっ!!刀!!この人、刀持ってるよ!!ねぇねぇ、お琴ねーちゃん!!」
お舟が指差して叫ぶ
「こっこら…!!黙っとき、お舟。」
「わーっ!!格好良い!!ねぇねぇ、おじさん、刀で戦うの？ねぇ、戦うの？」
「お舟っっ!!!!!!」
カチャン……
私の目の前にいる男の人が、刀を握る
「ちょ…あの、許してください!!」
うちは、一歩一歩、後退りする
その男の人は、刀の先をお舟の首のところに近づける
