【短編】俺とアイツ





でもそれでもいいんだよ、俺は。


昔から打たれ強いのが取り柄だし。


そりゃ、最初の頃はムキになって喧嘩したけど、今はもう聞き流せるようになった。


一種の愛情表現?


そう思うことにした。




「……祐介」




ほら、突き放されたらそんな顔をしやがる。


これ以上、コイツを傷つける必要はあるか?


そんなの、ないに決まってるだろうが。


惚れた女の涙ほど苦しくなるもんなんて、きっとねぇんだ。




「…祐介」


「んだよ……っ!?」




は!?


俺が返事をした途端、アイツがタックルするような勢いで俺に抱き着いてきた。


脇腹辺りにグリグリと頭を押し付けられる。