彼女は店長


(ち、近けぇだろっ!)

パーソナルゾーンを無視した店長の接近に固まり、襟を掴まれた。

(あ…あれ?この女、ちぃせい…)

存在感ばかり意識していたせいか、近距離で見る店長は小さかった。

頭がどうにかオレの胸のあたりだ。

店長に襟ボタンを閉められながら、店長の香りに気が付いた。

(これは柑橘…シトラス…か)