オレは「腹ワタが煮えくりかえる男の見本」にも使えるくらい、みんなの視線に熱せられてアツくなった。 店長はオレの表情や態度をまったく無視して、話を進めた。 「いいですか、ベストのボタンは…」 と店長はオレの体に手を伸ばした。 (おいっ!やめろっ!) 体を引いたが一瞬店長の手の方が早く、ボタンを捕まえていた。 「…ここまで、しっかりと、です。ソデも…」