(受け取れや、オッサンっ!) 機械的に差し出されるオレのフライヤーを避けた通行人が、その先の田代のフライヤーは受け取っている… (だからオレにはムリなんだって…) オレはますます無表情にフライヤーを雑踏に突き出した。 「あのぉ…」 気が付くと田代がオレの横にいる。 なんともう配り終わっている。 「手伝いますっ!」