彼女は店長


オレは出鼻を挫かれ、言いよどんだ。

「…辞めるの?」

店長はオレの言葉を継いで、返してきた。

「あ…はい」

その流れに逆らわず、そう言った。

「…バムッチクン、キミね…」

(おいおい、ヤメるって言ってんのに説教かよ…)

黙って店長の胸の名札を見ていた。

「…彼女とか、いるの?」