教科書の落書きを消すこと、隠された宿題を見つけること、切られた服を縫うこと手に負えないほど忙しくって、なかなか図書室にいけなかった。

行ける時は、ルハンと本を読んだりした。

今もその時間の1つ。

「え?なにこれ。見て見て!ルハン!覚せい剤だって怖ー。」

「うわっ怖っ。なにこれ、死ぬこともあるの。勉強になるなー。」

「母さん・・・覚せい剤、止められないんだよね。」

今もきっと、飲んでるんだろうな・・・。

「そっか、何かあったら言ってね?いい?絶対だからね?」

人の死にかかわる話になると、ルハンは凄く必死になる。

・・・それがまたおかしかくって。