図書天使-生きたくて死にたくて生きたい-

「あの空からずっと見てた。一日千秋の思いで。」

そんな言葉、いつ覚えたんだろう。

「あの空から・・・?」

私は彼を、命生ともルハンとも呼べなかった。
空は、美しすぎた。

彼にあの羽とミサンガを渡した。

「・・・まだ温かいんだね?」

「冷たくなるのが怖かった。ずっと温めてた。」


それから私と彼の振り返った窓の外。