ある夜、墓地でゾンビと出会った【短編】

「では、また、いつか」

そう言って彼は懐中電灯を持って暗闇へ帰っていく。

また、いつか。

ああ、彼はまた私の前に現れるらしい。

その時は服をあげよう。

さすがに全裸というのはいろんなものに、特に私の心臓に悪い。

そんなことを考えながら私は墓地のすぐ横の寺の中に立つ家に向かった。

帰ろう。