「尋はずっとここにいるの?」


紅茶をすすりながらふと聞いていた。


「…どうゆうこと?」


尋の返事に私は少し驚いた。

いつもは余裕の表情で交わすのに

今の尋はなんか動揺してるみたいだった。


「尋には家族がいるでしょ?本当の家はここじゃないでしょ?」

「……」

「…尋?」

「俺の家は、今も昔もずっと変わらない。俺はずっとここにいる」



そう言った尋の言葉は、
私の質問に対しての答えじゃなくて

自分自信に言い聞かせているように聞こえた。