夏とサイダーと500円玉【短編】

夏乃の方を見れなかった。見てはいけなかった。決心が鈍ってしまうような気がしたから。

「俺はこうやって、夏乃に、俺の隣をずっと歩いて欲しい」

息を飲む音が聞こえた。