「なーに考え事してんのっ?」

 

美咲ちゃんが飛びついて来た。



「わわっ!」

 
「松崎先生の事?」



「・・・どーしてすぐそう言うかなぁ・・・」

 

松崎先生の事を好きになるなんて、ありえない。




だって生徒だよ?あっちは先生だし。デートだってできるわけない。



同級生だったら、手をつないで仲良く街を歩ける。



でも・・・それが先生だったら?すぐに解雇&退学だよ?
 


堂々と付き合えない恋愛なんて、きっとおもしろくもなんともないはず。




あたしと美咲ちゃんは教室に入った。



入った途端に廊下から歓声。




美咲ちゃんは耳を押さえて、嫌な顔をしている。




・・・もしかして!!あたしは急いで廊下に出た。



・・・やっぱり。



松崎先生が歩いて来た。