「はよ。千夏。」

へっ?

男の子の低ボイスでいきなり自分の名前を呼ばれ、ビックリしてしまった。

とりあえず返事でもしとこ。

「おはよ!」

って・・・城田くん?!

千夏って・・・。

学校での城田くんはチャラい。

周りを引き付けるオーラはさすがだ。

こんな人が写真が好きなんて、誰も考えていないだろう。

城田くんが隣に座る。

後ろで同じクラスの女子がちらちら見ている。

「昨日は楽しかったよ。また行こ?」

「う・・・ぅん。」

女子に睨まれる。

私は小声で尋ねた。

付き合ってもない男子から名前で呼ばれるなんて初めてだよぉ。