西宮公園にはイカツイ中高生がたくさんいた。
その中に、奏音の彼氏も見つけた。
彩渡ってこっち系の人だったんだ。
「山口さぁん!!」
「あ、城田くん。」
「ごめ。待った?」
「ぅうん。大丈夫、今来たばっかり。」
「じゃ、いこっか。」
「ふぇ?どこに?」
「いいから!!ついて来て!!」
一体私はどこに連れていかれるのだろう。
しばらく無言で城田くんについていった。
もう遅くなっちゃう。
でも、昨日の事を思い出したら大好きな塾へのためらいがでてきてしまった。
「ちょっと疲れるけど、このビル階段で上るよ。9階もあるけどちょっと頑張って。」