顔を上げた先生は、女王バチに

「な。これが証拠だ。だからこれからは千夏に近づくんじゃねーぞ。」

なんて言い、すたすた歩いていってしまった。

「ま、待って!」

女王バチ軍団は唖然としている。


それは私ももちろん一緒。

まだぜんっぜん理解しきれてなかったから。


「せ、先生っ!」

「ゴメンな。でも・・・」


「多分これで、もう大丈夫だよ!」


「実は、俺、あの中に知り合いがいてさ。だからもう大丈夫。」


先生の言っている事は分かったけど、まだ状況が把握できていない。