「あぁ。これなら大丈夫!ペンキひっくり返しただけだから。」


そう言って、赤いペンキが入っていたであろう

アルミバケツをひょいっと持った秀。



「はぁ?!俺の恐怖の時間を返せ!」


「うちのさっきの親切心を返せー!」


さっき、ちょっとでも心配した


うちが馬鹿だった。



「えーと…。お二人さん?
なんかよく分かんないんだけど…。」



という秀のために

うちと葵君は今までの出来事を


話し出した。