「あ、松浦!遅いってー」
屋上へ着いて。
まず目に飛び込んできたのは美味しそうなお弁当。
と、それを手に持ってへらへら笑っている広瀬の姿だった。
そして視線を上にあげると、段差に腰かける、不良を絵に描いたような金髪の姿。
彼に向けられた視線に、ついビクッとなってしまった。
すると相手はチッと舌打ちをして視線を逸らした。
その前に少し眉が下がった気がして。
…………何か悪い事しちゃったな。
彼からしたら、
昨日は笑顔で一緒に食事をした相手に何故か今日はビビられている。
そんな状況だろう。
同じはずだ。
昨日の西川さんと、性別と外見は違っても、同じ人物のはず。
だから何も怖がる事なんてないんだ。
そう自分に言い聞かせ、2人の元へ歩み寄った。



