……やっぱり純も、見覚えの無い子だ。
だけど向こうは俺を知っているようだった。
本当に、これは一体どういう仕組みなんだろう。
そんな事を考えながら、俺も教室へ。
「おはよう」
「あ、おはよう」
席について、いつものように
隣の席の奴に声をかけた。
……が、
「……え?!」
「何だ、どうかしたのか?松浦」
隣の席には、美少女。
それもサラツヤな黒髪ロング。
背筋を伸ばし、椅子に座る姿がよく似合う
男言葉を使っているけれど、
この外見ならそれも似合っている。
だけど、どうしても気になる。
「……俺の隣の席って、
真弓(まゆみ)だよな?」
真弓は名字。
間違いなく男子生徒だったはずだ。
じゃあ、今隣に座る、
この子は一体何者だ……?



