「じゃあ、勝手にしなさい」

えっ…いいの!?

「この家は売り払っちゃったし、
桃華の物はもちろん、
お金も何もないわよ?

もちろん…
あなたのワガママなんだから、
人様の家にお世話になるなんてこと、
あったら許さないから」

「え゛っ…」

う…うそでしょぉ…??
ダメなの…??

「桃華。 行くわよ…ね?」

「…………はい…」

コドモなあたしは、
従う他、なすすべはなかった…。